胃潰瘍 症状

胃潰瘍になったときの食事

胃潰瘍は過度なストレスやアルコールの過剰摂取が原因で胃の粘膜が損傷をしている状態です。ですので自ずと食事 についても心配りが必要となってきます。食べものを見直すことも胃潰瘍の再発を防ぐのには効果的です。

基本的 には刺激が少ないものを食べることを心がけます。 では、もう少し具体的に説明いたします。

・食べすぎを避ける

1度に食べる量を少なめにすることは大切ですが、少なめにしすぎることによってエネルギーやたんぱく質などが不足 しないように注意しましょう。特にたんぱく質は治療には必要な栄養素ですので大切です。

・消化のよい食品を食べる

ゴボウやたけのこ、キノコなど繊維の多い食品や脂肪を含む肉類魚類は消化しにくいので避けるようにします。

・刺激の少ない食品を食べる

唐辛子やニンニク、ワサビのような香辛料は刺激が強いのでなるべく食べないようにします。また、シソやミョウガ などの野菜も同様です。飲み物ではコーヒーや紅茶、炭酸飲料も刺激が強いと言われています。

・塩味、酸味は控えめに 塩辛など塩分の強い食品は悪い影響を与えます。そのほかに酢の物などの避け、基本的に薄味にすることが必要です。 ・規則正しい食事、よく噛んで食べましょう。 食事時間を規則的にすることは大切な要素です。そして気持ちに余裕を持ってよく噛むことが消化を促進します。早食いは 症状を悪化させるだけで身体にとってよいことはなにもありません。 以上のことに気をつけながら食事をとることが胃潰瘍の治療に役立ちます。そして規則正しい生活と適度な運動も必要 です。また、歯の不具合で食べ物がよく噛めないことも一因ですので歯の健康状態についても気を配りましょう。"

胃潰瘍の薬

最近の胃潰瘍に対する薬はその効果が目覚しいものがあり、日本人では10人に1人がかかると言われる病気ですが、 患者の方々にとっては喜ばしいことと言えます。

しかし、この病気は基本的に薬だけで完治するものではなく普段の生活習慣、特に食事のとり方などが大切な要因です。 規則正しく適度な運動をすることが欠かせません。 この病気は食物を消化する「胃酸」と「胃の粘膜から出る分泌物」のバランスが崩れることにより発症します。「胃酸」の 消化する力が強力ですので「分泌物」が防御因子として胃酸の力を防御しているのです。つまり「胃酸」の力と「分泌物」の 力のバランスが崩れることです。

そこで薬の役目は次の2つの目的にわかれます。

A 胃酸を抑える

B 胃粘膜の防御因子を増やす

Aは「制酸剤」ですが、次のようなものがあります。 ・H2ブロッカー これは治療に際しては現在最も多く使用されています。副作用としては、ショックなどのアレルギー反応、血小板減少、 肝障害、便秘などがありますが、副作用の起きる確立は少ないと言われています。 ・プロトンポンプ阻害剤 これは現在、最強の胃酸分泌阻害薬と言われていますが、使用できる期間が限られています。胃潰瘍の場合では 8週で、それ以上の期間の使用は危険とされています。副作用は血液障害や肝機能障害などがあります。

・抗コリン剤 最近ではあまり使用されなくなりましたが、胃炎では今でも使われています。 Bは「防御因子増強剤」ですが、キャベジン、イサロン、ノイエル、セルベックスなどがあります。 最近の胃潰瘍の原因としてはピロリ菌による感染も言われていますが、ピロリ菌の除去には抗生物質が使用されています。

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