胃潰瘍 症状

胃潰瘍の治療法

胃潰瘍の治療法は「急性」と「慢性」によって異なります。

「急性」の場合はその原因がストレスであったりアルコールの飲みすぎであったりしますから、それらの原因を取り除 くことで治ります。

「慢性」の場合は少しやっかいです。 最初に内科的治療として、薬物療法があります。この方法は胃酸分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬、胃の 活動を高める薬などを服用する方法です。 その他の内科的治療としては内視鏡による治療があります。この方法は口から胃の中に入れた内視鏡で出血した 部分をクリップで留める方法です。

次に外科的治療としては、開腹手術や腹腔鏡手術を行います。腹腔鏡手術は腹部に開けた穴から腹腔鏡と手術器具 を挿入して胃の内部を見ながら手術をします。 しかし、これらの治療法はあくまで対処療法でしかありません。根本的に治療するには胃潰瘍を誘発するピロリ菌を取り 除くことが必要です。例えば先ほどの胃酸分泌を抑える薬を服用することによって治ったとしても約8割の患者さんが1年 以内に再発をしています。

慢性胃潰瘍を治療するには根本的治療が避けられません。 ピロリ菌を取り除くには2〜3種類の抗生物質を1〜2週間毎日服用しますが、この治療法の難点は健康保険が適用され ていないことです。また、どこの医療機関でも受けられるわけではないことも留意しておく必要があります。病院に 行く際にはこの治療法があるか事前に調べてから行くことをお勧めします。"

胃潰瘍の分類

現代人はストレスが多くその蓄積によって様々な病気が誘発されます。特に胃や十二指腸などは自律神経系によって コントロールされますが、自立神経系はストレスによる影響を受けやすいとされています。 ストレスがたまることによって胃壁や十二指腸の粘膜は損傷を受けますが、その損傷が「潰瘍」と呼ばれる病気です。 そして損傷を受ける場所によって病名が分類されています。

分類された箇所で一般に知られているのは胃潰瘍と十二指腸潰瘍です。特に前者は「胸が痛む」などの自覚症状か ら真っ先に思い浮かべられる病気です。

胃潰瘍は胃から分泌される胃酸と胃が自ら分泌している液のバランスが崩れ、胃酸が胃の粘膜までを溶かしてしまう 病気です。最初は胃壁の表面がただれるほどですが、進行が激しくなると傷となり場合によっては孔があいたり出血が あります。 基本的に胃潰瘍は急性と慢性に分類されます。

2つに分類されたうち急性よりも慢性のほうが注意が必要です。 急性の原因はストレスやアルコールなどが原因であることが多く治療法も確立されています。これに対して慢性は ピロリ菌の感染が主な原因ですので容易ではありません。薬の服用だけでは完治せず手術などをする必要に迫られる ことさえあります。 慢性の根本的治療はピロリ菌を除去することですが、それには抗生物質などを服用することになります。このとき に大切なのは中途半端に服用しないことです。中途半端な服用は抗生物質に対する耐性菌を作ることになってしまい ます。

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